今月23日の連休期間、遺跡調査のため熊本県を訪れました。熊本市内を滞在の拠点とし、複数の場所を回ってきましたが、中でも前々回の記事「チブサン古墳とトンカラリンの小人」で取り上げた謎の遺跡「トンカラリン」を、この目で実際に確かめることが最大の目的でした。
ところが、短期間で気になる場所をあちこち回っている間に時間が無くなり、結局のところ、トンカラリンを訪れたのは、熊本を離れる当日の早朝となってしまいました。朝6時のまだ暗い時間にホテルをチェックアウトし、夜が明けた頃の7時前にトンカラリンのある熊本県玉名郡和水町(なごみまち)に到着したのです。
現地に到着して、最初に見学したのは、トンカラリンではなく、すぐ近くにある江田船山古墳でした。同古墳は肥後古代の森公園内にあり、公園内には丁寧に芝の刈り込まれた形の整った古墳が幾つも点在していました。
以下、公園内の風景写真です。画像6のモニュメントには呪術的な意味があるのですが、現在は特に悪影響は無いとだけお伝えしておきます。
次にトンカラリンの終点部分、高台に建てられた菅原神社を先に見に行きました。トンカラリンに関する資料等を見ると、この神社とトンカラリンの関係は不明とされていますが、現地で実物を鑑定するとその関係性は明らかです。
これについては歴史学や考古学でいくらアプローチしても理解できるはずがなく、そのシンボル的な意味は陰陽道や気学・気功の知識を以ってして初めて解明されるものです。古代の日本人は、簡単に言うと「呪術が大好き」であり、実効性のある技術として本気で信じ、実践していたのです。加持祈祷で病気を治すなどと言うのもその一例と言えるでしょう。ですから、それを非科学的なものとしてバカにして見る限り、古代人の考えが分かるはずもありません。
その観点から、この菅原神社は明らかに
遺跡封じを目的に建てられたもの
と言うことができます。それは、例を挙げれば、境内の中に無暗に石柱や石碑を置いてることなどに見て取れます。この場合の石柱とは
地に穿たれた剣
と呪術的に見ることができるからです。剣を突き刺された土地は生気を失い、過去にそこで起きた出来事について語るのを止めてしまうのです。これをゲームや劇画の用語で言うなら「封印」と言い換えることができるでしょう。要するに、この土地が記憶する過去を消してしまえという発想なのです。
上記写真をご覧になれば分かるように、この神社は呪術的な封印アイテムに事欠かないのです。そうなると、どこの誰が、いったいどんな過去を消したくてこのような呪術を施したのかが問題になります。
それを説明する仮説として、「トンカラリンの小人」で私は、”国家的かつ世界的な歴史隠蔽政策の一環として、小人種や巨人種、有角種などの異形種人類が実在していた痕跡を消そうとしたのではないか?”という考えを示しました。
そして、菅原神社を訪れてその思いは一段と高まったのです。
さて、以下の写真はトンカラリンの出入り口やトンネル部を撮影したものです。基本的にネットなどで紹介されているものと変わらないので説明は省略しますが、実物を見た時に、予想以上に不可解な思いに囚われたことをここに記しておきます。その感覚とは、かつて生贄が捧げられていた祭場跡などで感じたものと同じなのです。
そこで、ここに小人種が居たのではないかという仮説はひとまず置いておくとして、もう一つの仮説についても検討しなければならない必要性を感じました。それは、トンカラリンは小人ならぬ
小児生贄の場ではなかったのか?
というものです。もちろん、その両方が存在した可能性もあります。
■和水町で見つけた謎の石祠
前掲の画像2の中に、水色のマークを付けた場所があります。そこは訪れる予定のない場所でしたが、前を通り過ぎた時に何故か気になり、車を止めて小高い丘の上まで続く階段を登りました。そこで見つけたのが、以下の写真17の石祠と石碑です。
これが何の神を祀っているのか、帰りの飛行機の時間が迫り地元の方に尋ねる時間はありませんでしたが、おそらく、そうしたところで正しい答えは返ってこなかったでしょう。何故かと言うと、私の予想が当たっているなら、その祭神名を知っている人がそれを正直に口にするとは思えないからです。
この場所については、次の聖句を用いて私の推察を示すに留めたいと思います。そしてこの推察が正しいのなら、この辺り一帯の土地が古代期においてどのような場所であったか、より鮮明になることでしょう。
お前たちの住む所はどこにおいても、町は廃虚とされ、聖なる高台は荒らされる。祭壇も廃虚とされて荒らされ、偶像は粉々に砕かれ、香炉台は打ち壊され、こうしてお前たちの作ったものは一掃される。
(エゼキエル書 第6章6節)
今回の熊本調査では、トンカラリン以外にも多くの発見がありました。それらについては追ってお知らせしたいと思います。また、「トンカラリン」という不思議な命名についての考察を明日のメルマガで掲載する予定です。
奪い尽くされて、彼女は地に座る(イザヤ 3:26)
管理人 日月土
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