前回まで3回ほど、ヒルコ姫を取り上げてきました。
・ムカツ姫とヒルコ姫 https://maakata.holy.jp/2026/01/31/4329/
・ヒルコ姫と西宮 https://maakata.holy.jp/2026/02/15/4338/
・ヒルコ姫とワカヒルメ https://maakata.holy.jp/2026/02/28/4345/
この中の考察で、伊弉諾(イザナミ)・伊弉冉(イザナミ)の子で葦の船に乗せて流された蛭子(ヒルコ)とは
蛭子 = (ヒ姫、ヒルコ姫、ワカ姫、シタテル姫、ワカヒルメ)
と、いくつも名前を変えて神話に登場する、同一の女性を指すのではないかとの結論を得ました。
記紀には多くの神名が登場しますが、その内幾つかは、モデルとなった同一人物を別名で呼び表し、異なるキャラクターとして神話を展開させていることがこれまでの分析で段々分かってきました。
大分煩雑になってきたので、どこかで別名一覧表を作らないと、私も混乱してきそうです。
■ハヤアキツ姫の正体
さて、前々回の記事「ヒルコ姫と西宮」では、秀真伝(ほつまつたえ)の研究家、池田満さんの次の解説を引用しました。
七代アマカミの父イサナギ・母イサナミの長女として
(池田満著 ホツマ辞典「ワカヒメ」から)
ツクバ(現、茨城県筑波市筑波)にてうまれるが、父40
才・母31才(「ミカサフミ」では父42・母33才)のアメ
ノフシ(厄年)に当たったため捨て子にされた。拾い親の
カナサキによって、ニシノミヤ(兵庫県西宮市)のヒロタ
(広田神社及び浜南宮=現在の西宮神社)で養育された。
このヒルコ姫の養父と言われている「カナサキ」という人物ですが、池田氏の解説だと、アマテラス(天照:男性王)の重鎮で、またの名を「スミヨシ」、すなわち現在の漢字表記で「住吉」とも呼ばれていたとあります。
造船技術に長けた人物ということなのですが、そう言えば住吉神社の御祭神が「底筒男命・中筒男命・表筒男命のいわゆる「住吉三神」で、以前お伝えしたように、これが擬人的表現として
三層構造の方舟
を指しているのではないかと指摘したことがありますが、これが造船の達人たる人物の代表的な作品を神として祀っているとすれば、妙に合点が行くのです。
このカナサキ、もとい住吉という古代人、およびその人物と方舟の関係についてはまた取り上げたいと思いますが、今回はヒルコ姫に関して気になる点をご紹介します。
秀真伝には次のような記述があります。