三浦春馬のカネ恋と少女神

三浦春馬さんの話題が続き、今回でかれこれ連続4回目の記事となります。

ここでは、前回に続いて春馬さんが最後に出演したドラマ「おカネの切れ目が恋の始まり」(カネ恋)に表現されたシーンについて深掘りします。対象となるのは最終回第4話です。

■未完のドラマの最終話

カネ恋は、その撮影中に主演の三浦春馬さんがお亡くなりになられたため、ドラマとしては未完のまま終了します。

最終回の第4話では、春馬さん演じる猿渡慶太が家を出たきり帰って来ないという設定の下、他の出演者が慶太の思い出話を語るという筋書きで話が進み、皆で慶太の帰りを待つというエンディングを迎えます。

この中で、ドラマのヒロイン九鬼玲子が、少女時代に家を出た父に合う為に、伊豆半島の下田を訪ねるというストーリーが、話の中核として展開します。

さて、伊豆半島、それも下田と聞いただけで私は「おや?」と思ってしまうのですが、どういうことかと言えば、下田は過去記事「伊古奈姫と豊玉姫、そして123便」で取り上げたように、少しいわくつきの場所なのです。

しかし、下田に到着する前に、玲子は同伴していた板垣純を電車に残し、駅売りの「いかめし」を買いに出て、案の定電車に乗り遅れるのです。

画像1:伊豆急行「片瀬白田」駅で「いかめし」のぼりを見つけた玲子

正直、このシーンでは、駅のホームで「いかめし」をほおばりながら次の電車を待つ玲子が映されているだけで、これがなくてもドラマの展開にまったく支障がないのです。

これは何かあるなと思い、Googleマップで同駅の周辺を調べたところ、「神社」による検索で次のような結果を得ました。

画像2:片瀬白田駅周辺の神社

この2つの神社は次の様に読みます。

 ・志理太乎宜神社(しりたおぎ神社)
 ・片菅神社(かたすけ神社)

祭神はそれぞれ、

 ・志理太乎宜命
 ・片菅命

で、祭神名がそのまま神社の名前になっています。

実は「片瀬白田」という駅名は片瀬(=片菅)と白田(=志理太乎宜)の名前を合わせて作られているようなのです。

聞き慣れない神名なのですが、鎌倉時代末期に編纂された「三宅記」の伝承によると、三嶋大明神の第3皇后である佐岐多麻比咩命(さきたまひめのみこと)が三宅島で産んだ8人の王子、その中の2人であるということです。

元々は三宅島に祀られていた神様だったのですが、分霊されてこの地の社に置かれたということです。

両神社については、Shrine-heritagerさんのページにたいへん詳しいので、ぜひそちらをご覧になってください。

 ・Shrine-heritager 志理太乎宜神社 
 ・Shrine-heritager 片菅神社 

どうやら、この駅周辺の主要な神社はこれだけのようなのですが、お気付きの様に、三嶋神とは昨年しつこく考察を続けた神名で、一般には「事代主」のことだと思われがちですが、分析の結果、どうやら、

 三島大神=三島湟咋=彦火火出見=賀茂建角身

が同一神(あるいは同一人)を指していることが分かっています。詳しくは「三嶋神と少女神のまとめ」をご覧になってください。

この考察の中で、下田の伊古奈姫神社の祭神である伊古奈姫が三嶋神の第2皇后であり、三嶋神の正皇后とされる豊玉姫とは、双子の少女神の関係であったのではとしましたが、困ったことに第3皇后(佐岐多麻比咩)がここに登場し、更に複雑なことになってしまいました。もしかしたら、三つ子の少女神も考慮に入れる必要があるのかもしれません。

さて、玲子の最終目的地である下田が三嶋神の第2皇后「伊古奈姫」を指しているとすれば、途中下車した片瀬白田は、その皇子を通して間接的に第3皇后「佐岐多麻比咩」を指しているのではないかと考えられます。

要するに、カネ恋第4話は、そのロケ地を通して

 少女神

のことを何か伝えようとしていると考えられるのです。

■東南の角と伊豆七島

カネ恋のドラマ設定に関する分析を記した真ブログ記事「三浦春馬の死とカネ恋の呪い2」、では、登場人物名に埋め込まれた干支による方位の解析から、東南の角が開かれている、あるいは東南の方角を指していると分析されましたが、この方位による解析を地図上の伊豆半島に適用すると次の様になります。

画像3:伊豆半島東南の島々

記録では、伊古奈姫は神津島、佐岐多麻比咩は三宅島に移されたと伝えられていますが、伊豆半島のだいたい東南側にこの両島は位置するのです。

実は、この無駄とも言える玲子の「いかめしシーン」には、問題の二つの島がピタリとアングルに収まるカットも含まれているのです。

画像4:玲子の座った場所がほぼ三宅島の方角を指す

美しい伊豆の海を映像化したかったから?それならば、送電線だらけの駅ホームをわざわざロケ場所にしなくても、撮影に適した場所はいくらでもあります。

つまり、カネ恋第4話は三嶋神(あるいは彦火火出見)が婿入りした少女神を強く意識しているのは間違いないであろうと私は捉えるのですが如何でしょうか?

三浦春馬さんに関しては、これ迄の分析から次のキーワードが抽出されました。

 ユダヤ:イッサカル族(馬)、ナフタリ族(鹿)
 猿田彦と猿女
 少女神(三嶋神の皇后)

そして、竹内結子さんからは次を得ています。

 ユダヤ:ナフタリ族(鹿)
 古代タカミムスビ王統

どうやらお二人の不審な死に方には、古代日本に関わるとんでもない秘密、あるいは呪いが込められている様なのですが、今回の分析により、2020年に起きた著名人の不審死リストにもう一人の人物を加える必要があることに気付きました。

それについては、次回以降お知らせいたしましょう。


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